東海病院憲章
東海病院は公共的な保健・医療・福祉サービスを行う施設であり、地域の人々の健康と福祉に資することを目的とする
私たちの心構え -3つのS-
"誠意-Sincerity 奉仕-Service 考動-Science"
東海病院職員は病院憲章の目的を達成するため、誠意(Sincerity)・奉仕(Service)・考動(Science)の3つのSを大切にし、地域医療機関との緊密な連携に努め、限りない人間愛と責任をもって、地域の人々に保健・医療・福祉サービスを提供します
病院理念
「患者さんに寄り添い 地域に貢献し 信頼される病院を目指します」
私たちは、(医療人として)以下のことを誓います
- 患者さんの尊厳・権利を尊重し、信頼される医療を提供します
- 検査・治療の際には患者さんに十分な説明を行い、患者さんの了解のもとに医療を行います
- 安全で質の高い医療を提供し、患者さんに安らぎと満足を提供します
- 医療人としての倫理観(「こころ」)を磨き、新しい知識・技術を習得するために、常に自己研鑽に努めます
- 仕事を通じて働く人を生かし、職員には働き甲斐のある病院を目指します
患者さんの権利
- 良質で安全な医療を受ける権利を有します
- 自己の病状・診療内容について、理解できるまで十分な説明を受けて知る権利を有します
- 検査・治療に関する方法を、自己の意思で選択・決定する権利を有します
- 個人の情報(プライバシー)が、保護される権利を有します
- セカンドオピオンを求める権利を有します
患者さんの責任
- 自分自身の病状に関する情報を、できる限り正確に提供する責任を有します
- 医療従事者との信頼に基づき、協力して医療に参加する責任を有します
- 他の患者さんのご迷惑にならないよう病院規則を遵守する責任を有します
沿革
当院は昭和29年6月1日に国家公務員共済組合員の結核対策を主たる目的として、当時は名古屋市郊外であったこの地に設立されました。
設立時は、木造の病舎で病床数は336床(結核病床280床、一般病床56床)でした。昭和40年ごろまでは国家公務員及び地域住民の結核治療に貢献しましたが、昭和40年代からは結核患者の減少により、次第に結核病院から一般病院への転換が望まれるようになりました。また病院周辺の急速な宅地化など周辺環境の著しい変化を受けて、昭和49年鉄筋建病棟(3階)、昭和62年診療棟の建築を行い、昭和63年4月には結核病床を全廃し、専門的な医療を提供できる180床の一般病院としてスタートしました。
平成7年東海健康管理センター棟を建て、人間ドックや特定健診業務を行い、予防医療に取り組み、平成11年11月に訪問看護ステーション「ちよだ」、平成12年3月指定居宅介護支援事業所「ちよだ」、同年8月には介護老人保健施設「ちよだ」を開設し、保健・医療・福祉サービスを提供してきました。
より専門的医療の充実のため、平成19年8月内視鏡センター、平成20年8月外来化学療法室を開設、さらに平成27年5月に内視鏡センター拡張、平成29年6月地域包括ケア病棟46床を開設、令和6年10月地域包括医療病棟60床を開設しました。
沿革
昭和29年 6月 | 非現業共済組合連合会 東海病院設立 |
---|---|
昭和49年 9月 | 病棟新築(RC3階、一般病床119床、結核病床172床) |
昭和63年 4月 | 診療棟(RC3階)、整形外科診療棟(S1階)を新築 結核病棟を全廃し、一般病院への転換を図る(一般病床180床) |
平成元年 9月 | 看護婦宿舎新築(RC2階、ワンルームタイプ15室) |
平成2年 7月 | MRI棟新築(RC1階) |
平成7年 3月 | 東海健康管理センター新築(RC3階) |
平成7年 5月 | 機能訓練棟(RC2階)、高気圧酸素治療室(S1階)を新築 |
平成9年 5月 | 病棟増築(RC3階)、サービス棟(S1階喫茶、売店、理髪)を新築 |
平成11年 9月 | 木造棟(旧結核病棟)を解体 |
平成11年 11月 | 訪問看護ステーション「ちよだ」開設 |
平成12年 3月 | 指定居宅介護支援事業所「ちよだ」開設 |
平成12年 8月 | 介護老人保健施設「ちよだ」(RC3階)を新築、開設 |
平成13年 2月 | 剖検、霊安室新築 |
平成14年 2月 | 防水改修その他工事 |
平成17年 7月 | 管理、車庫、倉庫棟新築 |
平成19年 9月 | 診療棟改修その他工事 |
平成27年 4月 | 病床数変更(一般病床166床、地域包括ケア病床10床、合計176床) |
平成27年 5月 | 内視鏡センター改修 |
平成29年 6月 | 病床数変更(一般病床120床、地域包括ケア病床46床、合計166床) |
令和6年 10月 | 病床数変更(一般病床60床、地域包括医療病床60床、地域包括ケア病床46床、合計166床) |
診療の主な特徴
消化器内科は平成19年に内視鏡センターを開設して以降、内視鏡検査件数は年々増加し、総検査件数は令和4年も7000件を超えています。病診連携の強化に努め、紹介から検査、報告までスムーズに行える体制としています。また内科では、高度急性期病院からのポストアキュート患者の受け入れを行い、地域包括ケア病棟を有効に活用し、地域医療に貢献しています。
外科は消化器がん、良性疾患に対して腹腔鏡手術を中心とした治療を行なっています。ソケイヘルニアに対しては、腹腔鏡手術・直達法いずれでも、患者さんに満足してもらえる治療を行なっています。外来化学療法室を有し、専任看護師・薬剤師とともに抗癌剤治療を行なっています。血管外科では、下肢静脈瘤に対して高周波アブレーション治療を行うほか、リンパ浮腫、閉塞性動脈疾患に対しても治療を行なっています。
整形外科は手の外傷・変性疾患に対して専門性の高い治療を実施。整形外科領域の一般外傷、高齢者の変性疾患に対しても充実した医療を提供し、関節リウマチ、骨粗鬆症の専門的薬物治療も行なっています。一人用高気圧酸素治療装置を所有しており、骨髄炎、骨壊死症例のほか、一酸化炭素中毒、腸閉塞、急性血行障害なども適応としています。
泌尿器科は、排尿困難の治療、前立腺肥大・膀胱腫瘍に対する内視鏡的治療、尿路結石に対する内視鏡的治療、前立腺がんの診断、女性泌尿器科医の参加も得て女性患者の尿失禁や骨盤臓器脱の診療充実を目指しています。