消化器内科

特徴

消化器内科は消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)や肝臓、胆のう、胆管、膵臓といった臓器の病気の診断および治療をしています。当院では特に内視鏡診療に力を注いでおり、多数の検査・治療を行ってきた実績があります。各疾患については、診療が画一的にならぬ様に、患者さん個々の状況に応じて適切な診療を行えるように配慮しています。

当院での診療内容

消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)の病気

消化管疾患の早期発見のため積極的に内視鏡検査を勧めています。当院では早期の食道癌、胃癌、大腸癌に対しては内視鏡的粘膜剥離術(ESD)を積極的に行っており、外科的手術が必要な症例は外科医師と密に連携し患者さんに速やかに適切な医療が受けて頂けるように心がけています。平成25年からは小腸カプセル内視鏡検査を導入し小腸疾患の検査治療にも取り組んでいます。その他、消化管出血に対する内視鏡的止血術、大腸ポリープ切除(当院で大腸カメラを受けられる患者さんの3人に1人がポリープ切除を受けておられます)などを行っています。他にも逆流性食道炎や胃十二指腸潰瘍の治療、ヘリコバクターピロリ菌の除菌治療などを行っており、近年増加している炎症性腸疾患に対しては新薬(生物学的製剤)の治療も積極的に導入しています。

肝臓の病気

ウィルス性肝炎(B型、C型)や自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、脂肪肝などの慢性肝疾患、急性肝炎、肝細胞癌などの診断・治療を行っており、C型肝炎に対する除ウィルス療法も当院で治療可能です。難しい症例については名古屋大学医学部付属病院消化器内科と連携しています。画像診断についてはCTやMRI、腹部超音波(エコー)を行い、毎週月曜日に肝臓内科専門外来を行っております。

胆のう、胆管、膵臓の病気

総胆管結石の患者さんに関しては早急に内視鏡的採石術を、閉塞性黄疸の患者さんには内視鏡的減黄術を行っております。胆石症は外科医師との連携により内科精査後にスムーズに腹腔鏡下胆のう摘出術を施行しています。胆膵領域の腫瘍についてはCT、MRI、腹部超音波、超音波内視鏡検査などで精査しています。2010年より保険収載となった超音波内視鏡を利用した検査診断法であるEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)も導入しています。

その他

手術不能な進行癌に対し化学療法(抗がん剤)や緩和治療にも取り組んでいます。 また嚥下障害のある患者さんには胃瘻造設術(PEG)や胃瘻チューブ交換を行っています。

代表的な疾患、治療対象

「胸やけ」について

「胸やけ(胸骨の後ろに感じる灼熱感で胃酸が食道へ逆流して起こる感覚)」と「呑酸(胃酸の逆流が喉や口の中まで及び喉や口に酸味や苦い感じがする感覚)」は逆流性食道炎の典型的な症状で、それ以外にも喉の症状、咳、睡眠障害など多彩な症状を呈することがあります。日本で年々増加しており、その理由として高齢人口の増加、食生活の欧米化、ピロリ菌感染の減少などがあげられ、主に食道下部括約部のしまりが悪くなり胃酸が食道へ逆流しやすくなるのが原因となります。症状から逆流性食道炎を疑った場合、診断には胃カメラが必要となります。治療は軽症の場合は放置してもほとんど変化がないか自然軽快するものも多いことが知られていますが、不適切な生活を続けると悪化し炎症が進むと出血や狭窄をきたしたりまれに食道癌ができることもあります。薬物療法はプロトンポンプ阻害薬に代表される酸分泌抑制薬が効果が高く第一選択とされています。

胃ポリープについて

「胃ポリープ」は胃内腔に突出した隆起性病変を意味し、頻度は0.6~3%程度でそのほとんどは良性で、主に「過形成性ポリープ」と「胃底腺ポリープ」が挙げられます。「過形成性ポリープ」は、ヘリコバクターピロリ菌感染による慢性胃炎やびらん、消化性潰瘍などによる粘膜障害に対する過剰な再生によるものと考えられています。ピロリ菌除菌により約70%の過形成性ポリープが縮小ないし消失することが知られています。肉眼的な特徴としては、血管に富むため正常粘膜に比べて"鮮やかな発赤"を示します。表面は粘液や白帯の付着を認めることが多く、基部は有茎性ないし亜有茎性で背景粘膜にはピロリ菌感染による胃粘膜萎縮を伴う場合が多いです。「胃底腺ポリープ」はヘリコバクターピロリ菌陰性の萎縮のない胃に多く発生し、成因は不明です。肉眼的には周囲の正常粘膜とほぼ同じ色調で、通常大きさは5mm以下と小型で、多発する傾向があります。癌化することは極めて稀とされており、経過観察は原則不要です。

ヘリコバクターピロリ菌について

ヘリコバクターピロリ菌は胃粘膜に感染して胃炎を惹起し、生涯にわたって持続することが多く、胃粘膜の慢性炎症を背景として、萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、 胃癌、胃MALTリンパ腫、胃過形成性ポリープなどの様々な上部消化管疾患の併発を引き起こします。国内での感染者は人口の約35%と以前に比べて低下しているものの、感染人口は依然として多い疾患です。感染者全員がヘリコバクターピロリ感染胃炎は発症するものの、その他の関連疾患については全員が発症するわけではありませんが、感染者は疾患発症リスクの高い集団といえます。除菌に成功すると組織学的胃炎が改善し、胃・十二指腸潰瘍や胃癌などの関連疾患の予防に結びつくことが知られています。従って原則感染者全員が治療対象になります。除菌治療は保健診療であり、一次除菌、二次除菌とも3種類の薬を1週間内服することでほとんどの方が成功します。

大腸ポリープと大腸癌について

日本人の大腸癌の死亡数は年々増加しており、厚生労働省の部位別がん死亡率では男性で3位、女性では1位となっています。早期発見すれば根治する可能性が高く、近年の統計では癌が粘膜内にとどまるステージ0だと5年生存率94.0%、固有筋層まで浸潤のステージ1だと91.6%ですが、最も進行した遠隔転移を伴うステージ4の状態では18.8%となり、早期発見、早期治療が重要です。大腸ポリープには腫瘍性のものと腫瘍以外のものがあり、腫瘍性のもので悪性のものは「癌」、悪性でないもののほとんどが「腺腫」で、この腺腫が一般的に「大腸ポリープ」と呼ばれています。大腸癌のほとんどはこの「腺腫」が大きくなって癌化すると言われています。ポリープも癌も、検査をしないことには見つけられません。大腸がん検診で行う「便潜血検査」の2日法では統計では83%の大腸癌が見つかりますが100%ではなく、確実さでは「大腸内視鏡検査」に勝るものはないのが現状です。内視鏡検査ではポリープや早期癌を治療することが可能で、通常行われるポリープ切除術(ポリペクトミー)の他、早期癌を切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)、大きな病変でも一括切除できる内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)があります。

診療実績

2021 2022 2023
総検査件数 7384 7064 7280
2021 2022 2023
上部消化管 5506 5305 5546
内訳 粘膜下層剥離術(ESD) 26 18 11
粘膜切除術(EMR) 1 2 5
ポリペク 4 2 1
食道静脈瘤治療(EIS,EVL) 3 1 2
胃瘻造設 37 22 13
ステント留置 4 1 3
止血術 27 30 20
イレウス管 10 8 7
異物除去 4 4 3
2021 2022 2023
下部消化管 1710 1619 1625
内訳 粘膜下層剥離術(ESD) 12 11 10
粘膜切除術(EMR) 12 11 69
ポリペク 621 637 578
ステント留置 5 1 4
止血術 14 13 8
2021 2022 2023
超音波内視鏡(EUS) 84 57 43
内訳 上部 81 55 41
下部 3 2 1
2021 2022 2023
ERCP 80 80 66
内訳 胆道ドレナージ(EUS)ERBD・ENBD) 27 13 8
乳頭切開(EST) 11 12 9
砕石術 22 8 29
金属ステント 6 10 2
2021 2022 2023
カプセル内視鏡 4 3 0

外来医師担当表

消化器内科

午前
当番医
初診
北村
予約
北村
予約
丸田
予約
丸田
予約
当番医
丸田
初診
鵜飼
初診
鵜飼
予約
近藤
予約
近藤
初診
北村
初診
午後
丸田
予約
北村
予約
丸田
予約
北村
予約
田中
予約

肝臓内科

午前
石津
予約

医師紹介

専門

消化器内科

指導医・専門医・認定医、所属学会等

・日本内科学会認定内科医
・日本内科学会総合内科専門医
・日本消化器病学会専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医

専門

消化器内科
・消化管

指導医・専門医・認定医、所属学会等

・日本内科学会認定医、総合内科専門医、指導医
・日本消化器病学会専門医、指導医
・日本消化器内視鏡学会専門医、指導医
・がん治療認定医機構 がん治療認定医

専門

消化器内科

指導医・専門医・認定医、所属学会等

・日本内科学会
・日本消化器病学会

専門

消化器内科

指導医・専門医・認定医、所属学会等

・内科専門医

専門

消化器内科
・消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)の
内視鏡検査、胃、大腸の早期癌の内視鏡治療

指導医・専門医・認定医、所属学会等

・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
・日本消化器がん検診学会専門医
・日本消化管学会