院長挨拶

院長挨拶

院長

この度、東海病院の院長に就任しました小松俊一郎と申します。これまで、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(八事日赤)で約12年間、そして愛知医科大学病院で約10年間、消化器外科医として勤めてまいりました。これからは東海病院で、地域の皆様のお力になれるよう、精一杯努めさせていただきます。

現在、医療は高度急性期医療の集約化が進み、難度の高い治療や手術については、大きな病院での専門的な治療が推奨されることが多くなっています。その一方で、私たちのような中規模の病院には、地域の皆様に寄り添いながら、クリニックと大病院の橋渡しをする「地域のハブ病院」としての大切な役割があります。診察や手術をスムーズに行い、必要な場合には専門的な治療が受けられる病院へ迅速につなげることが大切です。当院は千種区を拠点にしながら、守山区、名東区、東区にも近く、名古屋市東部の地域医療を支える重要な存在です。これからも、地域の皆様やかかりつけ医の先生方のお力になれるよう、努力を続けてまいります。

当院では、患者さんに優しい胃腸の内視鏡検査や、傷が小さく回復が早い手術を行っています。これらの診療は、「内視鏡センター」や「内視鏡外科手術センター」で提供しており、安心して治療を受けていただける体制を整えています。そして、手・肘・肩の疾患に特化した「手の外科」の診療を提供しています。今後もこれらの得意分野をさらに発展させ、皆様に安心して治療を受けていただけるよう取り組んでいきます。また、訪問看護ステーションや東海健康管理センターと連携し、急性期の治療に加え、検診やリハビリ、介護など幅広い医療サービスを提供することも、当院の強みです。

特に、そけいヘルニアや肛門の病気は身近な悩みですが、専門的な治療を受けられる病院は限られています。当院では「東海腹部ヘルニアセンター」と「肛門科」を新設し、こういった日常的な病気にも迅速かつ確実に対応してまいります。「がん」の治療だけでなく、日常的な悩みにもお応えできる病院を目指します。

また、近年は高齢者の方々が増えており、その方々に適した医療がますます重要になってきています。例えば、がん治療においても、一律の治療ではなく、患者様一人ひとりの状況に合わせた最適な医療を提供することが求められます。当院では、多職種チームによるきめ細やかな医療を提供し、大学病院やセンター病院ではできない、地域に根ざした医療を目指してまいります。

私の就任を機に、医療の質をさらに高め、地域の皆様に信頼され、愛される病院を目指していきます。これからも、皆様の信頼を裏切ることのないよう、スタッフ一同、心を一つにして努力してまいります。どうぞ今後ともご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

2024年10月吉日

院長 小松俊一郎