放射線科

特徴

主にX線を利用した検査を行っています。救急、外来、入院の検査だけではなく、地域の医療機関からの依頼検査も行っています。健診では名古屋市のがん検診(胃がん検診、大腸がん検診、肺がん検診、乳がん検診、前立腺がん検診)と骨粗しょう症検診など行っています。
当科は「患者さんにやさしい、思いやりのある検査」を目指しています。
一部の検査では、患者さんの待ち時間が短縮できるよう予約制をとっております。
また当院は「マンモグラフィ認定施設」です。認定資格を持った女性技師が撮影を担当し、月曜日から金曜日、土曜日(第1・3・5)の8:30~11:30に撮影をしています。

名古屋市が実施している検診

スタッフ構成

診療放射線技師 常勤6名 非常勤2名
事務員 非常勤1名

資格・認定

(2024年4月現在)

施設認定

  • マンモグラフィ検診施設画像認定施設

認定技師

  • 胃がん検診専門技師
  • 胃X線検診読影補助認定技師
  • 検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師
  • X線CT認定技師
  • 大腸CT検査技師認定
  • 大腸CT専門技師認定
  • 救急撮影認定技師

業務内容

使用している装置と検査の紹介

一般撮影

一般撮影

病気やけがを診断するためにX線を使って、胸部、腹部、骨(全身)などを撮影することを一般撮影といいます。
最も多く利用されている検査です。いわゆる、「レントゲン写真を撮る」とよく言われているものです。「息を吸って、止めてください」は、おなじみのフレーズです。

撮影時の注意点

  • 撮影する部位によって金属(ネックレス、ピアス、ヘアピン、指輪、時計など)、湿布、カイロなどは写真に写り込むため、はずしていただきます。
  • 検査着は用意しておりますが、ボタンや金属の付いていない服装でお越しいただくと検査がスムーズです。
  • 妊娠または妊娠の可能性のある方は、診察時に医師にお申し出いただくか撮影前にお申し出ください。

その他ご不明な点は、撮影担当技師へお尋ねください。

X線透視装置

X線透視装置

この装置は、X線透視を行いながら撮影する装置です。
人間ドック、胃がん検診など、バリウムを飲んで胃の検査を行っています。
また、内視鏡を使って胆管や膵管を造影するERCP(内視鏡的逆行性胆膵管造影法)検査にも使用しています。

検査の注意点

消化管の検査の場合、絶食など前処置があります。
妊娠または妊娠の可能性のある方はお申し出ください。

マンモグラフィー装置(乳房撮影検査)

乳房撮影は認定資格を持った女性の技師が担当しています

マンモグラフィー装置(乳房撮影検査)

乳房撮影装置について

富士フィルムメディカル AMULET Innovality を導入しています。
新しい画像処理技術の利用で高画質かつ低線量(従来CRの約50%)で撮影が可能です。また、撮影時の圧迫による痛みに対して、圧迫後に減圧して痛みを軽減する"なごむね"(乳腺や脂肪組織に加えていた圧力を減圧しても、乳房の厚みはすぐには戻らない乳房の性質を利用)を搭載しており、"やさしい検査"を提供します。

乳がんについて

乳がんは、できるだけ小さい時期に発見し適切な治療を受けることが重要です。

できれば1年に1回、最低でも2年に1回は健診を受けましょう。

マンモグラフィとは

乳房のエックス線撮影のことで、マンモグラフィと呼ばれています。
乳房は比較的柔らかい組織でできているため専用のエックス線撮影装置を使って撮影します。
一般的に、両方の乳房を正面・斜めからの2方向を撮影します。

撮影のとき、乳房を圧迫板で圧迫します

乳房を薄く均等に広げることにより、少ないエックス線の量で、乳房の中をより鮮明に、見ることができます。
圧迫することにより、痛みを伴うこともありますが、これは、病気を見つける上で大切なことです。

生理前は、ホルモンバランスの関係で乳房が張り、圧迫によって強い痛みを伴うことがあります。生理が始まってから3~4日目以降になると乳房の張りが和らいできますので、この時期の受検をお勧めします。

検査中、痛みが我慢できなければ遠慮なく撮影技師にお伝えください。

マンモグラフィに写るもの

マンモグラフィでは、腫瘤(しゅりゅう・しこり)、石灰化(カルシウム沈着)、構築の乱れ(乳腺構造のゆがみ)を写しだします。体の外から触れることのできるしこりはもちろん、触れることのできないような小さな病気も写すことができます。良性病変も写し出されることがあるので、良性・悪性の判断が必要となってきます。当院では、資格を持った医師が判定を行っており、乳房撮影は認定資格を持った女性の技師が担当していますので安心して検査を受けていただけます。

乳房撮影をご希望の方は外科外来にご相談ください。

検査の注意点

ペースメーカーを使用している方、豊胸手術をしている方、授乳中の方は検査できない場合がありますので撮影前にお申し出ください。
「マンモグラフィ注意事項」もご覧ください。

骨密度装置

骨密度装置

当院は微量なX線を使用するDEXA(デキサ)法で全身を検査できる骨密度測定装置を設置しています。これは、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいて推奨されている検査法で、骨折のしやすい腰椎部(腰の骨)と大腿骨頸部(足の付け根、股関節の骨)の2部位を撮影しています。
検査は、約5分寝ているだけで痛みもありません。
精密骨ドックでは、腰椎部、大腿骨部に加え全身も測定します。検査は、約10分寝ているだけです。全身測定により体組成が分かり筋肉量、脂肪量、骨量が測定できます。

骨粗しょう症について

骨量がもともと少ない人や、減り方が激しい人は早く治療することで骨粗しょう症の進行を防ぐことができます。また、近年では骨粗しょう症を治療する薬も開発されていますので、より早期発見、早期治療が大切です。
「骨粗しょう症について」もご覧ください。

検査の注意

胃バリウム検査と同時に受けられる場合、またはバリウム検査を受けた後の方、1週間程度は腸内にバリウムが残ることがあり正確な検査ができませんので、時期をずらして受けてください。

名古屋市検診

骨粗しょう症検査を行っています。
当日検査可能ですが、午前中は混みあいますので午前中ご希望の方は予約をお勧めします。
女性のみが対象で、対象年齢も決まっていますので名古屋市のホームページよりご確認ください。

CT

CT

CTとはコンピューター断層の略で、身体の輪切りの画像を連続撮影することで、身体の中の内臓や脳が簡単にわかります。
CT装置の中心にある大きな穴に体を入れて検査します。
CT装置はX線を受ける検出器が80列のキャノンメディカルシステムズの「Aquilion Prime SP」を導入しています。

短時間で広い範囲(胸部から骨盤部までを10秒程度)の高精細な画像が得られ、被ばく線量も従来の装置に比べて半分程度で撮影可能です。
人工関節などからの金属アーチファクトも軽減され、きれいな画像を得ることができます。

薄い断面が得られることで、小さな病変も見つけることができます。
また、画像を薄く作り直すことで骨や大腸の3D画像、心臓の冠動脈、四肢の血管像を得ることができます。
撮影時間が短いため造影剤を使用し、病変部を数回撮影することにより腫瘍の質的診断ができます。

CT検査でわかる病気は?

  • 頭部・・・脳出血やくも膜下出血など
  • 胸部・・・肺がん、肺炎、気胸、胸部大動脈瘤など
  • 腹部・・・肝臓・胆のう・すい臓・脾臓などにできる疾患、胆石、尿路結石、腸閉塞など
  • 四肢・・・骨折など
  • 多岐にわたって発見することができます。

検査の注意点

腹部の検査の場合、絶食など前処置があります。

妊娠または妊娠の可能性のある方はお申し出ください。

「CT検査を受けられる患者さんへ」をご覧ください。

造影剤使用の検査について

造影剤を使用すると検査する部位をより詳しく調べることができます。

撮影する部位、疑われる病気の種類により、使用するかどうかが決められます。

造影剤使用検査の注意事項

「造影検査を受けられる患者さんへ」をご覧ください。

以前、造影剤による副作用があった方やアレルギー体質の方は申し出てください。


造影剤問診票・造影剤使用承諾書」の記入もお願いしています。

問診の結果によっては造影検査を中止する場合もあります。
検査後、造影剤は尿として排泄されますので、いつもより水分を多くとってください。

MRI

MRI

MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは、日本語で「磁気共鳴画像」という意味です。X線を使わず強力な磁場(1.5T)と電波を使って人体内の水素原子核の状態を診ることで、体の断面を正確に写し出し、病気の部分の診断に役立てます。
最大の特徴として、X線を使っていないので被ばくの心配がありません。
磁場と電波に関しては、安全基準が設けられていますのでとても安全な検査といえます。
造影剤などの薬を使わないで血液の流れなどを調べることもでき、あらゆる部位の縦・横・斜めの任意の断層画像が得られます。
検査の所要時間は1部位につき約20分ほどかかり、その間動かない様にじっと寝ていただくことになります。
検査中には、工事現場のような大きな音が周囲から聞こえます。ヘッドフォンをしていただきますが、完全に音がなくなることはないことをご了承ください。
また、装置の中はかなり狭くなっていますので、閉所恐怖症の方はご相談ください。

MRI検査でわかる病気は?

  • 骨に囲まれた首(頚椎)・腰(腰椎)など脊椎領域の疾患
  • ひざの靭帯・半月板・肩の腱板など関節の疾患
  • 肝臓・腎臓など腹部の腫瘍
  • 子宮・卵巣・前立腺など骨盤部領域の疾患
  • 乳房など軟部組織の疾患
  • 頭部のCTでは分かりにくい急性期脳梗塞なども見つけることができます。
  • 脳動脈瘤を破裂前の小さなうちに見つける脳ドック検査もおこなっています。

MRI検査前の注意点

  • 心臓ペースメーカー(条件付MR装置対応ペースメーカーも含む)、脳動脈クリップ、人工内耳、刺激電極、などを体につけている方は検査ができません。
  • 体内に人工関節などの金属が埋め込まれていますと検査の妨げになることがあります。
    入れ歯、時計、補聴器、メガネ、ヘアピン、カラーコンタクトレンズ、貼り薬など、はずせる物は検査前に外していただきます。入れ墨、化粧品にも金属が含まれていることがありますのでお申し出ください。
  • 当院では、美容整形外科手術による金の糸を利用したリフトアップ術を受けられた方のMRIは対応できませんのでご了承ください。
  • 検査着は用意しておりますが、金属の付いていない(下着についている金具やズボンのホック、ファスナーなど)服装でお越しいただくと検査がスムーズです。
  • 妊娠中、妊娠している可能性のある方は、検査できないことがあります。事前にお申し出ください。

「MRI検査を受けられる患者さんへ」をご覧ください。

造影剤使用の検査について

造影剤使用検査の注意事項は「造影検査を受けられる患者さんへ」をご覧ください。
以前、造影剤による副作用があった方や過度のアレルギー体質の方は申し出てください。
造影剤問診票・造影剤使用承諾書」の記入もお願いしております。
問診の結果によっては造影検査を中止する場合もあります。

多目的X線透視装置

~準備中です~
しばらくお待ちください

病診連携の先生方へ

CT・MRI等の予約、及び検査を行っています。
先生方の日常の診療に貢献するため、迅速かつ正確な画像診断を提供できるように努力しております。

                

依頼方法はこちら

検査は「最終18時30分開始」の検査まで可能です(30分前にご来院ください)

造影の検査、診察希望の場合は午前中のみとなります。

結果はCDで患者さんにお渡しします。レポートは後日FAXでお送りいたします。

(株)NOBORIの地域医療連携サービスTONARI

CT、MRI、USの画像、レポートなどの結果がオンラインで参照できます。
検査終了後に患者さんが持参、または郵送されるCD、フィルムを待たず
病診連携医の先生方のPCで検査終了後30分ほどで画像を見ることができます。
ご利用にはインターネット環境にあるPCが必要です。費用は発生しません。
詳細は地域連携室までお問い合わせください。