摂食・嚥下チーム

嚥下障害とは

嚥下障害とは、食べ物や飲み物を上手く飲み込めない状態のことを言います。嚥下機能は30歳代から低下が始まると言われ、毎日の食事の中で見逃されがちですが、誰にでも起こりうる障害です。「むせ」は食べたものが食道でなく誤って気管に入り、慌ててそれを払い出そうとする現象です。「のどの違和感」は飲み込んだはずの物が喉に残っていることが考えられます。このほかに「痰が絡む」「食欲低下」「体重減少」などの症状もあり、誤嚥性肺炎に繋がることもあります。特に高齢者には深刻な問題です。

概要

「食べること」は生きるために必要なエネルギーを得るためだけでなく、生きる楽しみに繋がるとても大切なことです。何らかの病気や後遺症、薬の副反応、加齢による嚥下関連筋群の筋力低下から、「食べること=口に入れて味わい、飲み込み、胃に送り込むこと」が安全に行えなくなることがあります。

当院ではスクリーニングや嚥下造影検査から嚥下機能を評価し、安全な食べ方の提案を行っています。

業務内容

嚥下障害を見逃さないために

入院時のスクリーニング検査として、75歳以上の方を対象に「摂食嚥下障害の質問紙」により障害を把握し早期からの介入を目指しています。

嚥下回診・ミールラウンド

定期的(3~4回/月)に患者さんのベッドサイドに赴き、嚥下機能評価から助言・指導を行っています。ミールラウンドでは、実際に食事の様子を観察し、個別の相談に対応しています。併設する介護老人保健施設ちよだへも同様に訪問しています。

カンファレンス

訓練内容の見直し、プログラムの立案を行っています。

スタッフ構成

他職種が連携し、それぞれの専門性を活かして活動しています。

  • 内科医師
  • 言語聴覚士
  • 看護師(摂食嚥下障害看護認定看護師)
スタッフ