手術では痛みやストレスが生じます。麻酔とは手術が安全に行えるように、生じる痛みやストレスから患者さんの体を守り、手術中の全身状態を維持するための医療行為です。麻酔には全身麻酔^(※1)や区域麻酔^(※2)、局所麻酔と様々な方法があります。当院麻酔科は主に全身麻酔を担当しております。
業務として依頼された患者さんの全身状態の把握と評価、手術部看護師とともに行う術前訪問、全身麻酔中の麻酔管理、術後訪問と疼痛評価などを行っています。
不安抱える患者さんが少しでも落ち着いて手術を受けられるよう日々努力しています。

1 全身麻酔：手術中は意識がなく、呼吸管理ではのどに管を入れることがあります。

2 区域麻酔：硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔・末梢神経ブロックなど。全身麻酔と併用することもあります。

当院麻酔科は各外科系の先生方にご協力いただき、全身麻酔での手術における麻酔管理を行っております。特に消化器外科での腹腔鏡下手術やご高齢の患者さんの手術が多く、腹圧のかかる状態やご高齢患者さん特有の循環動態に対して、慎重に全身管理をしております。