OLSとは

Osteoporosis（骨粗鬆症） Liaison（連携・つなぐ） Service（奉仕・役務）

多くの専門職が相互に連携し、チームとなって骨粗鬆症治療のサポートを行う取り組みのことをいいます。
近年、高齢者の増加に伴って脆弱性骨折^※が増え続けています。骨折するとQOL（生活の質）が低下し、介護が必要になるだけでなく、時には生命予後が悪化することもあります。 また一度骨折された方は繰り返して骨折するリスクが高いと言われています。そのため骨折された患者さんに対して、骨粗鬆症の治療開始と継続、転倒予防の実践を行って次の骨折を未然に防ぐ役割を期待されています。

※脆弱性骨折：

骨強度の低下によりわずかな外力で生じる骨折。一般的には立った高さからの転倒か、それよりも弱い力で生じた骨折で健康な人では起こらない骨折（例えば尻餅をつく、転んで手をつく、重い物を持ち上げて骨折など）

当院では大腿骨近位部骨折（太ももの骨折）や椎体骨折（背骨・腰の骨折）、その他の脆弱性骨折にて入院された患者さんに対し、 骨折リスクの評価、投薬を含む治療の開始およびフォローアップ、骨折予防についてパンフレットを用いて教育を行っています。
定期的にラウンドを行い、各患者さんに適した治療が提供できるように努めています。
また当院の職員に対しても定期的に研修会を開催し、知識の習得および共有ができるように活動しています。

入院患者さん向けパンフレット